ひと

青年の思いに依拠して◇民青同盟の新県委員長 窪田拓也さん

ちば民報 2013.4.7

窪田拓也さんの写真

ジャズに没頭

今回の主役はこの1月から民主青年同盟の千葉県委員長になられた窪田拓也さん(29歳)。白縁のメガネがとても似合う青年だ。先の知事選挙の「決起集会」(2月8日、京葉文化プラザ)で、ハツラツとした司会が印象深かった青年といえば、思い当たる方が多いかもしれない。

窪田さんは新潟で生まれ、まもなく市原市にきた。大学では作業療法を学び資格を取得した。この道に進むことを考えたきっかけは、中学時代の職場体験学習だ。病院で見たリハビリの仕事が楽しそうだなと思ったという。

大学ではジャズサークルに入った。「ほぼサークルするために大学に行ってました。いうなれば帝京平成大学ジャズ学科です」と笑う。

民青同盟に加盟したのは、2002年、志位さんを招いた「青年のつどい」があり、参加したとき。 「高校の時は民青のことも知らなかったし、社会のことに関心があったわけじゃないんです。民青に入ったら友だちができるかなって感じで入ったんです。今考えると、もっと早くから勉強したり活動しておけばよかったな」と当時をふりかえる。

大学卒業後は船橋の二和病院に1年間勤め、その後幕張の健生病院の隣にある老健施設に6年間勤めた。

民青同盟は今、月一回旭市などで被災地の救援活動に取り組んでいる。そのなかで、仮設住宅に住み続けられるのかという心配や、収入もないなかでの将来への不安を持つ方が、たくさんいらっしゃることがわかった。物資を届けながら、「心のケアも大事にしないといけない」と感じた。

窪田さんと千葉土建の伊藤広美さん(知事選決起集会で)

得手を生かし

そこで、窪田さんの専門を生かしたお年寄りでもできる体操やビンゴ大会、みんなに元気になってもらうための2度のコンサートにも取り組んだ。エレクトーンをやっているボランティアの大学生がいたので活躍してもらった。その大学生も「こんな活動をしたかったんです。そういう声かけを待っていた」といってくれた。

今の民青の活動のもう一つの大きな柱は無料塾だ。「お金のあるなしが学力格差になっている。実際に困っている生徒の声にこたえよう。学ぶ力をしっかり身につけさせたい」と退職教員や新婦人などのボランティアと一緒に取り組んでいる。

はじめて会った高校生とも、「生まれた時から数学苦手です」という話から仲良くなれた。教育系学生のボランティアが、学ぶ喜びを感じてもらいたいと、無料塾を手伝ってくれている。数学が赤点だった子が、80点取れるようになり、生徒も「先生」も親も大喜びした。「そういう民青の活動なら、ぜひがんばって」と多くの方から歓迎されている。

「勉強もいいけど楽しい活動もしたい」と企画したのが、「夏のワンディ無料塾」。場所は農民連関係の方が母屋を貸してくださった。庭も広くバーベキューもできるし、自然もいっぱい。そこに若者がたくさん集まって、流しソーメン、スイカ割りや花火をした。楽しくないわけがない。「クリスマスワンディ」もやった。「勉強は嫌いだけと、ワンディ無料塾は行きたい」という中学生もいた。本来の無料塾活動の原点は堅持しつつ発展させた形だ。

ここでのつながりが日常にも生きてきて、仲間同士で卒業旅行をするなど、何でも話せる関係になってきているとのこと。最近は、いつもは教えられる立場の高校生が小学生を教える、「子ども無料塾」も始めたという。

「これからもっと、ボランティアサークルや文化系サークルとつながって、多彩に展開できたらいいですね。ゴスペルやダンスしたりする人も結構いるんです。イメージを膨らませながら語り合い、同盟員と青年たち一人ひとりの思いに依拠して、無数の活動を作っていきたい」と明るく展望を語った。

雇用問題は切実

そして青年の雇用問題に話しがおよぶ。「最重要課題です。正社員は会社に夜中までしばりつけられている。人間らしさを取り戻す時間もない。社会的なことにも関われない」と語る。一方で低賃金の非正規不安定雇用。なんとかしようと、最低時給1000円以上の要求、家賃補助などを行政に求めている。「若者自身の自助努力は限界にきている。共助の道も絶たれている。ここは公助を充実させないと」と強調した。「ここで生きていける、住み続けていける社会にする運動を、当事者としてやっていきたい」と最後に力強く語った。

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