ひと

総選挙 問われるもの◇著名人の談話

ちば民報 2014.12.14

弱者を思いやる心が欲しい

放射線から子どもを守るママの会@千葉市緑区 藤澤 悦子

藤澤 悦子さん

7歳と5歳の2人の子育て真っ最中です。私がまだ小学校のころ、担任の先生が「原発というのは諸刃の剣」と語ってくれたのが、ずっと心の片隅にありました。中学生の頃、チェルノブイリの事故で食品の汚染などが問題になり、原発や放射能などについて勉強しました。漠然と「時間ができたら何か行動したい」と思っていましたが、実際には日々の仕事や、子育てに追われていました。

そこに福島の原発事故です。日に日に深刻な事態になって、どうしたらいいか分からないほど怖かった。小学校の先生に言われたこと、チェルノブイリのことなどが一気にオーバーラップして不安な毎日でした。「何かしないと!」と真剣に考えました。

子どもの通う幼稚園に、「給食の食材に気を配って欲しい」とお話させていただいたのですが、「世間に出回っているものは安全」。挙句の果てに、「あなたは自分の子だけ守ればいいんですか」と的はずれなことを言われました。私の本意はどの子も放射能汚染から守りたいということでした。「安全ですから大丈夫」だけで片付けられて、わかっていただけないのが悲しかったです。まわりもそんな人が多かったのですが、ネットを開くと私と同じ思いをしているママたちがたくさんいました。小さな力でも集まれば大きな力になる。「みんなが集まれる場をつくろう、情報交換したり、やれることをやろう」と話し合い、「放射線から子どもを守るママの会@千葉市緑区」を立ち上げました。

署名を集め、線量計を使って測り、放射能汚染に配慮をしているお店も主婦目線で調べました。放射線は、微量だと言われても、小さな子たちにいつ、どんな形で影響が出るかわかりません。たまたま近くの小児科の先生は気安く甲状腺の検査でも応じてくれたことも嬉しかったです。

事故からもうじき4年。怖いのは原発・放射能のことが、みんなの話題からほとんど消えたことです。事故は全く解決していない。避難したままの人もたくさんいます。原発問題だけじゃないですが、政治に携わる人には弱者を思いやる心がほしい。安倍さんは私らの思いと正反対の方を向いている。このままでは、なし崩し的に原発も再稼働されます。自然エネルギーも、「原発は即時ゼロ」という姿勢を前提にして取り組むことで、大きく可能性が開けると思います。子どもたちのためにも、訴えて頑張りたいです。

戦争への道、歩みますか?

自民党元千葉県連幹事長 金子 和夫

金子 和夫さん

私は先の世界大戦の時、16歳で志願兵として台湾から普通の船に乗せられて、フィリピンからニューギニアの戦線へ派遣されました。輸送船はアメリカ軍の砲撃で何隻かが撃沈され、海に飛び込んだ人は助かったのですが、残った人は船と共に沈んでしまいました。

ようやく島に上陸したものの兵舎もなく、まったく動きが取れませんでした。食べ物も支給されない。師団長は、「敵の死体は食べても良いが、日本兵の死体は食べてはならない」と命令しました。こんなことは、戦後もずっと公言できなかったことです。

引き揚げ船で日本に帰ってきたときには、上陸に際して780円を手渡されましたが、寒くて埠頭でしていた焚き火にあたろうとしたら、500円もふんだくられました。

戦争というものの本質は、人間が人間でなくなることだと思います。

戦時中の東条内閣の時、日独伊防共協定に調印をすることを決めたわけですが、山本五十六をはじめ数人は調印に反対したのです。ところが、安倍首相が集団的自衛権を閣議決定したときは、だれ一人反対しなかった。安倍首相のまわりにはイエスマンしか揃っていないので、東条内閣よりも危険です。その代わり元閣僚経験者の野中、古賀、加藤紘一らが反対の意見表明をしている。このまま安倍首相の暴走を許すと、戦争への道が見えてきます。

憲法第9条で戦争放棄をうたっている以上、武力を行使してはなりません。今の閣僚らは、戦争がどんなに辛いものか分かっていないから、武力行使をしたがるんです。紛争があったら外交努力で解決すべきです。ところがそれを無視して、他国の戦争を買って出ようとしているのが「集団的自衛権」です。

東アジアが平和であるために、日本が平和の提言で果たすべき役割は大きいんです。

安部首相は憲法9条を骨抜きにし、国防軍まで作るなんて言っている。今度の選挙で問われるのは、戦争への道を進むか、否かといっても過言ではありません。

悪循環を断ち切るために!

全国中小企業団体連絡会(全中連)代表幹事 橋沢 政實

橋沢 政實さん

私の会社はめっき設備を製作しています。46年前に大田区で創業し、26年前に香取市にも工場を作りました。創業時は、大田区は9000以上の町工場がありましたが、今は4000位に減りました。自民党政治が大企業・大金持ちのことばかり考え、中小業者や地域経済を切り捨ててきた結果です。売上は伸びても利益は落ち、仲間の会社でも経営者の給料が取れないどころか、従業員に給料を払えないところが多いんです。

自動車から携帯電話まで、ほとんどがめっきをした部品が使われています。私の持っている携帯も、1500から1800個のコンデンサーなどの部品がめっきされて、初めて機能しているんです。世界の最先端技術で、日本の産業の基幹的な仕事をしていると自負しています。そんなめっき工場も、国内から海外に工場を移すところが増えています。私の会社でも、海外に進出した会社も相手にしています。

アベノミクスでは大企業しか豊かになりません。ステンレスや銅、水道配管に使う塩化ビニールパイプなど、私の会社で使用する材料は、ほとんど輸入でまかなわれています。仕入れ価格が円安で20%くらい上がりました。利益として乗せられるのはわずか数%。それでも納入先からは「もう少し安く!」と言われる。消費税10%になったらとてもやっていけません。値段交渉でも、「消費税はまけろ!と法律で言えないから、本体の値段を下げて!」なんて話になります。どこも苦しい立場に置かれています。お客さんも苦しいことはわかりますから、安くしてあげたいけれど限度があります。

悪循環を断ち切るには、取引先の仲間も一緒に運動し、まともな値段で取引できような経済政策を国に求めることが必要という結論になります。

安倍内閣は消費税増税で「将来も安心してくらせる社会を」といいますが、増税しても大企業の減税に消え、中小企業は「外形標準課税」で増税。これでは最悪です。中小企業は日本の雇用の7割を支える。ここを豊かにすれば、「雇用は正社員があたりまえ」な社会もつくれますよ。

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