ちば民報レポート

保健室の子どもたち46 あつけに気をつけて

◇養護教諭サークル 中学校 あまちゃん

ちば民報 2017.8.27

夏になると、母がよく言っていた。「あつけに気を付けて」「あつけをひかないようにね」と。

子どもの頃、何となくこのことばを耳にしながら遊びに出かけていた。“あつけ”とは、今で言う、熱中症のことだったのだろう。

気温が急に高くなる梅雨明けの頃から、熱中症の発症は多くなる。学校では、この時期から、朝の打ち合わせ時に、教職員に話す機会も増えてくる。

「きょうは、気温が高いです。湿度もあるので、生徒の体調には配慮してください。休養と、水分補給が大事です。無理をさせないでくださいね」

特に、中・高校生の部活動では注意が必要だ。学校管理下での発症は、ほとんどが、体育・部活等のスポーツ活動中だと言われている。

「サッカー部の練習中に、生徒数人が救急車で運ばれました」「体育館で、柔道の練習中に頭痛を訴える生徒が…」などと、毎年のように熱中症のニュースが流れる。中には、死亡事故につながることもある。子どもさんを熱中症で亡くされた保護者からの訴訟は、今なお、全国で起きている。

子どもの体温調節機能は未発達で、大人に比べて暑さに弱い。暑い環境に慣れるのは、大人の二倍はかかると言う。子どもたちの暑い日のスポーツ活動は、大人以上に配慮が必要だ。

スポーツによる熱中症事故は、無知と無理によって引き起こされると言われる。「水を飲まずにがんばれ」などという根性路線は、さすがになくなってきている。それでも、教職員と子どもたちへは、毎年、熱中症についての学習の機会をつくり、生徒保健委員会と一緒に、予防を呼びかける日々だ。

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生徒保健委員会の便りから

★熱中症になると、体内の水分や塩分が奪われ、体温は上昇し脱水症状がおこるなど、体温の調節機能が低下する。ひどくなると意識障害や失神を起こし、死に至ることもある。

=熱中症を予防しよう=
★四つの条件がそろった時は要注意!
①高い気温②高い湿度③風がない④日差しが強い

★こんな症状に注意
・めまい、吐き気、頭痛、たちくらみ・だるさ他

★予防策
・睡眠・食事を規則的に!
・運動は涼しい時間帯に
・水分をこまめにとる
・運動中、三十分に一回は休憩する
・汗を吸いやすい服装

★応急処置
・涼しい所へ移動する
・水分を補給する
・体を冷やす
・意識がない、反応が鈍いなどの症状があれば、すぐに病院の受診、救急車を呼ぶ

   ◇

今年の夏は涼しい日も多かったけれど、残暑はこれから。あつけ(暑気)をひかないように、この残暑を乗り切っていきましょう!

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