実例が満載「生きる力の輪」

孤立から連帯の道へ

ちば民報 2015.5.17

「Oさんが職場でいじめにあい、生活も大変そうなので相談にのって欲しい」とSさんが連れてきました。

Oさん(39)は、小学3年の男の子との母子家庭です。「今年1月ころから、職場で友人と思っていた人から無視されるようになって、裏切られた思いです。メンタルクリニックに通い、安定剤を飲むようになった。人が怖い。できれば仕事をやめたい」と思うようになり、医師からは「仕事を休むか、辞めるか」と言われたというのです。

Oさんの子どもは、1歳6ヶ月の時に障害があると医師から告げられました。小学校入学時には「自閉症」発達障害ということで、特別支援学級に入りました。その頃、「働かない」夫と離婚しました。

母親が一人で住んでいる実家へ転居し、ヘルパーの資格をとって、近くの特別養護老人ホームで働きました。しかし母親との折り合いが日に日に悪くなり、「子のしつけが悪い。出て行って欲しい」と言われてしまいました。Oさんは、子どもと2人で生きていこうと決め、現在のところに移り住んだのです。

特別支援学級の先生に生活の苦しさを相談しました。障害者手帳が受けられず、医師の診断書で特別児童扶養手当を受け、就学援助も受けました。

移り住んでも子どもの状態から転校をしないで、通い慣れた学校に送り迎えをしながら働いていました。

子どもは日によって、学校にいくのを嫌がり、週3回デイサービスを受けることになりました。子どもが学校に行かない日は仕事を休むため、4月28日の給料支払いは2万円程度で、途方にくれていました。家賃は月4万7000円、駐車場代は月5900円です。生活保護のことを説明すると、「よく考えてみます」といい、帰りました。

4月15日、「生活保護を受けたい」と決意し、4月17日、市役所窓口で申請をしたのです。4月21日には、ケースワーカーの家庭訪問があり、そこに私が立ち会いました。申請の結果、医療費が払えず行けなかった病院にも行けるようになりました。

生活にめどがついたOさんは、折しもいっせい地方選挙ではSさんと一緒に、選挙事務所に来て選挙資材袋のつめかえを手伝い、翌々日はSさんとでメガホン隊に加わり、「戦争立法許すな」「暮らしを守れ」と街中で元気に訴えました。

Oさんは、思いきり声を出し、「すっきりした」と明るい顔でいっていました。様々な問題があっても仲間に支えられながら、一緒に困難を乗り越えようと誓い合いました。

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