実例が満載「生きる力の輪」

貧困の連鎖とむりょう塾

ちば民報 2015.8.9

子どもの可能性を信じて、学びたい要求にこたえ、子どもが行きたくなるような「塾」をつくろうと保護者や地域住民、教育者が集まり「むりょう塾」を立ち上げて1年3ヶ月。「むりょう塾」実行委員会事務局長の小林勝己さんの手記をご紹介します。

     ◇

生活と健康を守る会が中心になって、2012年9月に「教育制度を考える会」を設立、流山市教育委員会に就学援助制度の改善や、特別支援学級の増設・改善について5回にわたり要望書を提出し、交渉をしてきました。そのなかで、子どもたちの勉強や成績などの話がでて、子どもたちが「塾に行きたい」といっても、その費用が出せなくて塾に入れることができない、などの話が出ていました。

そこで2014年3月8日と21日に子どもの保護者や地域の方々、教育者、ジャーナリストが集まり、塾について真剣に話し合いをしました。

いろんな葛藤がありましたが、15名くらいで実行委員会を立ち上げました。みんなで力をあわせて、費用無料の塾をつくろうということになりました。

先生方には本当に申し訳なかったのですが、費用無料に協力していただき、3月21日に「塾」を設立しました。目的として、「子どもたちはわかるまで教えてもらえる」そして「学ぶ喜びを味わえる」、「どんなことにも相談に乗ってくれる」、そんなむりょう塾にすると決めました。そして費用ゼロの「むりょう塾」が流山市でスタートすることになりました。設立からわずか1ヶ月後の4月20日には、第1回「むりょう塾」を開催しました。内容は「むりょう塾」説明会と、「オズの魔法使い」映画鑑賞会を行いました。

とても楽しくあっという間に時間が過ぎてしまいました。勉強だけでなく、人形劇や木工細工、音楽教室と、多彩な取り組みをしながら、今年7月までに17回の勉強会をしました。小学2~高校生まで15名の子どもたちが参加し、学びたい教科を希望し、先生と1対1で学びます。低学年は保育士も対応し、8名の教師陣です。昨年12月23日に行われた「むりょう塾」ではもちつき大会をおこないました。ぜひ今年もやりたいと思います。

無料で一生懸命勉強を教えてくれている先生方には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。我々、実行委員も負けずに頑張って行きたいと思います。

     ◇

生活苦にあえぐ家庭の子どもたちの多くは、学びたくても学べない環境に置かれ、ともすれば「貧困の連鎖」に組み込まれてしまいます。これを断ち切るためには、地域のみんなが力を寄せ合い、立ち向かう必要があります。「むりょう塾」立ち上げには椎葉かずゆき次期参院選予定候補にも尽力いただきました。生活と健康を守る会は「むりょう塾」を側面から応援していきたいと考えています。

<ページトップへ>