実例が満載「生きる力の輪」

500Kgのお米で連帯

ちば民報 2016.10.9

6月に社会保障推進流山協議会総会がおこなわれました。生活保護の窓口で保護が受けられず命を落とした事例が報告され、「水際作戦」一掃の学習会をおこないました。

生活保護を利用できる世帯で、実際に利用している世帯(捕捉率)は2割程度であり、制度を利用していても移送費(通院交通費など)や教材代、家賃更新料、火災保険料、保証料、家具什器などが支給されず(漏給)、暮らしが圧迫されています。制度がわからず申請しなかった、ケースワーカーが不勉強で「そんなお金は出ません」といった、などが多々あるからです。こうした不十分な制度活用を放置しながら、安倍政権は生活扶助基準を最大10%も削減し、期末一時扶助も住宅扶助も大幅削減をしたのです。

子どもが5人で6人家族のKさんは、月1万8千円も減額。子ども8人で4人家族のSさん1万5千円減額。子ども2人で3人家族のNさんは6千円の減額。学校給食がない夏休みや冬休みを「どうやって乗り切ろうか」、「食べ盛りでお釜がすぐ空になる」とため息をついています。

国民生活の土台を掘り崩した結果、就学援助や介護、国保、保育料、公営住宅家賃など、様々な制度に影響がでています。

社保協総会で、小学校3年2人、4年、中1、中3の5人の子の母親のKさんが、「給食がない夏休みをどうやって過ごそうか思い悩んでいる。余ったお米でもあったらいただけないでしょうか」と切々と訴えました。事務局長は、病院だよりに「フードバング」への協力を訴えたところ、250キログラムのお米とさまざまな食料が届いたのです。さらに農民連にも訴え、多古町から250キログラムのお米も届きました。

お米の届け先は、むりょう塾にきている子どもを中心に44人(大人20人、子ども24人)、11世帯に8月と9月、2回届けることができました。

「本当に助かります」「まるで宝くじが当たったよう」「子どもにおなか一杯食べさせられる」―多古町のお米が届き、「おいしいお米を食べた昔の記憶がよみがえった」などと、感謝の言葉が次々と寄せられました。多くの方々に広がった善意が、「夏休みの食費をどうしよう」と悩んでいた家族につながり、子どもたちは、その温かさを感じとってくれたと思います。今後、集まったお米の保管場所や、本当に届けたい、孤立している親や子どもにどうやって情報を届けるかを考え、冬休み対策を考えることにしました。

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