実例が満載「生きる力の輪」

障害者再就職支援事業活用

ちば民報 2017.2.12

Kさん(52歳)は、会社から「希望退職」を言われ、「会社都合」を条件に昨年9月20日付けで退職しました。Kさんは療育手帳Bの2の障害があり、障害年金78万円と会社給与で生活をしていました。障害者雇用で入社し36年間働いてきました。この間、「会社の業績が悪いから」と何度か退職勧告をされてきました。

Kさんは財産管理等の判断能力が十分でないため、お母さんが保佐人になっていました。お母さんが亡くなり、今は弁護士が保佐人となっています。弁護士から会社に宛て、「本人が希望退職に応じる意思表示をしても重大事項に関する意思表示は瑕疵があるため無効となる可能性がある」「本人の収支状況、再就職の見込み等、退職に同意は慎重にならざるを得ない」との通知が出されました。

会社側からは「希望退職金を計算したが、中小企業退職金共済制度積立金額の方が多いので請求します」「退職理由は、会社都合扱い。再就職支援プログラムを提供する」との回答がありました。Kさんは再三の退職強要で気力が限界となり、退職することにしました。

弁護士は財産管理のみが業務であるため、その後の手続きは私が支援しました。会社都合退職で3ヶ月給付制限なしに失業手当が出ます。国民年金の免除申請をし、国保料は会社都合退職で、前年給与所得を100分の30とみなして算定され、7割減額となります。

ハローワークの助言で千葉県の障害者雇用サポート事業の研修に11月10日から12月27日まで参加しました。サポート事業の担当者から、「家族等に会いたい」と言われ、12月15日に私が面接をしました。そこで今後の就職についての話があり、千葉県が「企業支援員」を配置している障害者就業・支援センターを利用したらどうかと紹介されました。2月1日、障害者雇用サポート事業の担当者とともに障害者就業・支援センターを訪問することになりました。Kさんには、「面接した会社からの連絡があり、10日間の実習に入ってほしい。4月1日から入職できるように」と言われました。

障害者就業・生活支援センター「ビック・ハート松戸」は、障害者が働き続けられるよう支援する社会福祉法人です。Kさんは通勤に1時間以上かかります。雇用形態は嘱託、6か月で契約更新、土日祭日休み、厚生年金等各種保険あり、賞与あり、月給14万円です。不安がありますが、様々な人々と機関の連携で再就職できそうです。

<ページトップへ>