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生活保護の転居に伴う費用

ちば民報 2017.8.13

6、7月は、生活保護の転居費用や施設入所相談が相次ぎました。

横須賀市のIさん(男・58歳)からは、「鎌ヶ谷市の保護で、横須賀市の病院に入院した。退院後は横須賀市の病院近くに転居したいと、横須賀市と鎌ヶ谷市に言ったが、認めてくれない」と電話がありました。

鎌ヶ谷市の佐竹知之市議会議員と担当ケースワーカーに会い「病気療養上、横須賀市への転居を認めるべき。敷金等転居費と家具什器等を支給し、横須賀市への保護の移管」を要求。Iさんの願いは叶いました。

我孫子市のEさん(男・68歳)は、「重度肺炎で流山市の病院に入院している。退院後は娘の近くに住みたいとケースワーカーに言ったら、『お金は出ない。自費なら良いですよ』と言われた」と相談に来ました。Eさんは肺がんを患い、一人住まいは危険です。娘さんの所から10分で生活保護も対応する住宅型老人ホームを見に行きました。部屋は個室で20㎡ぐらい、介護・医療の対応もあるので安心です。Eさんと娘さんとで我孫子市社会福祉課に行き「高齢と病気で、扶養義務者の日常的介護を受けるため、扶養義務者の住居の近隣に転居する場合は転居費用が認められる」と、生活保護実施要領を示して要求。敷金20万円を特別基準で認め、カーテン、ベッドは家具什器2万8700円、引越費用と家財処分料の支給と保護開始時に支給されていない布団代19100円を認めました。Eさんは新しい布団で手足を伸ばし「良かった」と言っていました。

流山市のMさん(女・59歳)は義母(86歳)が癌で入院、夫も脳梗塞で入院。Mさんは夫と2人の生活保護申請をしました。しかし義母の世帯分離が認められず、義母の遺族年金月16万7221円は生活扶助費を上回るが、医療扶助で生活保護の開始となったのです。6月分の保護費は1円も出ません。7月28日に義母の施設入所で敷金12万円とカーテン代1万5000円が支給され、義母は保護廃止と世帯分離。Mさん夫妻の7月分保護費1万8650円でした。8月分は10万8320円が支給されました。

Mさんの様に医療扶助のみで保護の適用を受ける場合、世帯の収入充当額から当該世帯の医療費を除く 最低生活費を差し引いた額が本人支払額となり約10万円です。3ヶ月後から月5000円を支払います。

国民だれでもわかるような生活保護制度にすべきです。そうでないと「転居費用は出ない」「布団代は出ない」などと言う違法がまかり通ってしまいます。

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