ちば民報特別レポート

声のちば民報1000号 視覚障害者に欠かせない情報源

ちば民報 2013.5.5

ちば民報は、視覚障害者に「声のちば民報」をお届けし、このメーデー号で1000号になります。リスナーの方々にお集まりいただき座談会をおこない、視力障害者のとりくみなどを含め語り合いました。出席は松川正則(56歳、くらし工房治療室JOY)、阿部貞信(69歳、社会福祉法人あかね理事)、工藤正一(64歳、公務員)の各氏。司会は編集長の佐久間勉です。

「声の民報」のさきがけ

工藤、安部、松川の各氏の集合写真

司会 「声のちば民報」は、朗読ボランティアの方の協力などもあり、今年で28年にわたり発行し続け1000号になりました。

松川 千葉県視覚障害者の生活と権利を守る会の事務局をしています。障害者の生活と権利を守る千葉県連絡協議会(障千連)の構成団体でもあります。
1000号、おめでとうございます。私は一番最初の頃からの読者かと思います。「半島のまつり」などで活躍している大川淑子さんや、藤田まつ子さんが朗読を担当なさっていた頃からです。今の朗読の方もお忙しでしょうに、ありがたく思っています。今の方は、音楽的なセンスが感じられ、安定感があり聴きやすいです。

阿部 千葉中途視覚障害者連絡会の代表、「ワークアイ船橋」理事、「声のちば民報」を配布している視覚障害者文化センターもやっています。地域の身近な情報紙として活用しています。
最近は、スマートフォンを活用しようと、20人余りがメーカーにも協力してもらい学びました。音声入力ができて、さらに読みあげてくれるので、新しい可能性を開くものだと思っています。

司会 以前「ワークアイ船橋」を取材した時に、パソコンを積極的に活用なさっているのを見て、視力障害者の間でIT機器が使われていることに驚きました。

工藤 天木さんが編集長をしている頃、私たちが大きなコンサートをしたのを、民報の大川さんに取材していただきました。当時「声の新聞」を届けているのは「京都民報」程度だったかと思います。
かつて中途失明者は那須の塩原で生活訓練を受けていました。ところが千葉に帰ってくると環境が違いすぎて役に立たない。県内に訓練施設を作って欲しいと働きかけて、600万円くらいの建設調査費までついたのに、突然キャンセルされてしまいました。そこで県議では渡辺もと子さん、小柴玲子さんや、眼科医師会の会長さんも動いてくれて、生活訓練が訪問型で実現しました。就労問題でも、「県に視力障害者を採用してほしい」と働きかけ、1991年に初めて実現し、今は10人以上が県で働いています。当事者が声をあげないと改善されませんね。

再生中に「メモ録」

工藤 「声のちば民報」は好きで、しっかり聞いています。「人としての生き方」が多くていいですね。「半島のまつり」や、史跡もいい。実際には移動が大変なので行けないけれど、いつか行きたいと思って、再生中のテープを、「メモ録音」することがよくあります。
特に妹尾七重さんの「生きる力の輪」は、障害者からの相談のさいとても参考になっています。

松川 生活保護を受けている会員からも、対応が市町村によってバラバラな状況をなんとかして欲しいとの声が出ています。福祉タクシー制度を、県は無くそうとしています。八千代市では廃止されました。無資格マッサージ師が急増し、価格破壊が起き、仕事の面でも困っています。
労山の方と私たちでやっている「ふれあい登山」の取材をしてください。お互いを理解するいい場なんです。伝言板はいい情報源となっています。同時に私たちも情報を送りたいと思います。「声のちば民報」は欠かせないですね。

司会 今日はたくさんの貴重なお話、ありがとうございました。

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