ちば民報レポート

違いを尊重しあうことから

堺市の「市民の共同」学ぶ・我孫子革新懇

  ちば民報 2014.2.2

国会で鋭く追及

つどいの参加者は堺市の運動の豊かさから学んでいた

我孫子市革新懇「新春のつどい」が1月11日、「堺市長選勝利の経験から新しい市民運動を学ぶ」をテーマに80名の参加でひらかれました。

中村良雄事務局長は、「安倍政権による、社会保障改悪や、特定秘密保護法の強行、さらに靖国参拝は許せない。この状況を変えていくには地域の力を最大限生かした行動が必要。“堺は一つ”で、維新の会の野望にストップをかけた堺から学んでいきたい」と開会のあいさつをしました。

市民懇の役割は

鬼頭俊而氏(堺市民懇事務局長)は、堺市の市民懇ができてきた経緯について、「堺の人々は今回の選挙で、維新の会による地方自治つぶしにたいし、一致団結した。堺の自由と自治のDNAだ。革新懇の選挙の中での役割は、みんなの手が届かないところに足をはこんだこと」と語りました。今後も“近所のおじさん、おばさん”が関われる革新懇をめざしたいと発言しました。

山田憲司氏(住み良い堺市を作る会事務局員)は、今回の選挙は「新しい市民による共同」といわれており、その種を蒔いて耕してきたのは市民懇の運動と強調。「住み良い堺市を作る会」や労働組合の手がとどかないところにも、話をしにいける関係を作ってきたといいます。

橋下氏(維新の会)が大阪都構想を言い出したのは2011年の大阪府・市のダブル選挙の頃からで、大阪府と、大阪市、堺市の政令指定都市を廃止し、新たに大阪都を設置するというもの。「一人のリーダーで行政を進めたほうが効率的」といいますが、本質は、堺市などの税収を吸い上げ、財界本位の集中投資をすることが目的でした。

しかし「大阪都構想」については、2年前の世論調査の賛成57%が、この選挙戦をつうじて、19%にまで落ち込んだといいます。「都構想では大事な堺市がなくなる。堺市にとっていいことは何もない」と、保守層も含む市民の共通認識となったことが、一番の勝因だと強調しました。

「共同」積み重ね

山田氏は、「市民の共同」を大事にした運動は、堺市では実は37年も前から続いてきたといいます。教員組合が保守的な人々と共同するとき、「日の丸反対とは一緒にやれない」という方には、「日の丸の是非ではない。“押し付けに反対”ということで一緒にやろう」と、理解を広げていきました。そうした長年の積み重ねが堺の運動の土台になっているそうです。

組合や行政、父母と、立場は異なっていても、「子どもの問題については一緒にやりませんか」と、給食民営化や幼稚園廃園計画に反対する運動を広げ、PTAや自治会長さんなどとともに23万人の署名を集めて阻止した伝統もあります。「堺は一つ」のスローガンは、様々な方が参加して開かれたシンポジウムの時に、自治会長さんがつぶやいた言葉だと山田氏は紹介しました。

こんな流れの中で、維新の会が提案した「教育基本条例」を、市議会で2度にわたり否決しました。維新の会の横暴に、市民と議会関係者が、党派の垣根をこえて、ともに対峙できたのです。

選挙後、ある市民運動の集会に、今までは目もくれなかった市長からメッセージが寄せられたそうです。山田氏は「長い運動の積み重ねが大きな確信になっている」と語りました。

「市民共同の運動」で大切なことは、「違いを乗り越える」ことではなく、「それぞれの考えを尊重する」こと、「違いを認め合うことから出発する」という山田氏。「橋下氏は違いを認めない独裁だから負けた。これを教訓にして今後も頑張りたい」と結びました。

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