ちば民報レポート

地産地消へ挑戦・コンビニ用地に農産物直売所

  ちば民報 2014.2.2

商品棚は新鮮野菜でいっぱい。

酒々井アウトレット近く、八街市住野地区に、コンビニと地元農家が連携し直売所を昨年末オープンさせました。丸山わき子市議に案内していただき、市農政課の吉野輝美課長ほかJAの方々から話をうかがいました。

「すみの野菜直売所」が実現した発端は、酒々井アウトレットの開業をにらんだローソンが、新規開拓で土地を求めていることを、住野地区の農家の方たちが知ったことからです。「農地を活用してコンビニ敷地内に農産物の直売所を作ろう。農家と住民との交流拠点にしよう」ということになりました。当該地域が農業振興地域だったので、市も協力して立ち上げました。

直売所の施設は、ローソンの側で建築しました。農産物の供給には地域の2つの出荷組合の生産者34人がかかわり、今後さらに増える予定です。さらに、地域の農家だけでは直売所を経営するノウハウが無いので、JA印旛が加わり支援する態勢ができました。

直売所はローソンの敷地の片隅にあり、一見倉庫風の建物。ノボリ旗もなく、かなり地味…。しかし中に入ると、外観からは想像できない「小さな道の駅」の様相です。安くて新鮮で多彩な農産物が店内いっぱいに並べられていました。

「タマネギだけは北海道産ですが、他はみんなこの近辺のものです。そろそろイチゴも出始めました」とJAの方。この地域は施設園芸も盛んなのです。

さすが八街。落花生、ニンジン、里芋など充実しています。

しかし、これだけ地味だと、良く知った方だけしか立ち寄れないのではないか。そう素直な感想を言わせていただきました。「はい、まだこれからです。目立つ看板にして、近隣の道沿いの農家に協力いただいて、ノボリや看板を立てたいですね。中学校の美術部の方にも協力していただいて絵を描いたり…。酒々井アウトレットがすぐ近くですから、そのお客様にも積極的に知らせていきたい」とのことでした。

コンビニが地元農家などと協力しあって事業を展開するケースは、県内初のようです。コンビニは、いろいろな意味で今や地域に欠かせない存在。ここでの取り組みが、地域に暮らす人々の身近な施設として欠かせない、地産地消を実現するものになる可能性は大きいと感じました。また、農家の方々も、将来的には地域の特性を生かした観光農園や農業体験ができる場にしたいとのことでした。

ただし、貴重な農業振興地域の優良農地を使ってのとりくみです。当初の目的を果たせないと、単なるコンビニ出店の「農地転用対策」になってしまいます。農家はもとより、JAも市もコンビニも、「本気度」が問われています。

取材のあと、びっしりと並んだ生きのいい野菜たちから、サラダニンジン、緑の濃いダイコン、ホウレンソウ、ヤマトイモ、京イモ、名産のラッカセイを分けていただきました。

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