ちば民報レポート

保健室の子どもたち22 新年度と保健室

◇養護教諭サークル 中学校 あまちゃん

  ちば民報 2015.4.19

桜の季節は、ゆっくり花の美しさを愛でる間もなく散ってしまう。

3月の年度末の健康実態のまとめと新年度準備の多忙。春休みは休む暇なくおおわらわだ。そして4月新年度がスタートした。離任と着任。4月1日、新しいメンバーがそろった。連日、会議、会議が続いている。

職員会議で決定された細分がおろされ、校務分掌決め、担当者との打ち合わせ、資料の準備と、やることが山積みになってしまう。

保健室からは、学校保健年間計画、健康診断実施計画、発育測定、視力検査、聴力検査心臓検診、専門医の検診など学年別日程の提案。保健室経営では、どう子どもと向き合っていくか。体調をくずしたときの対応。いわゆる理由もなく保健室を来室した子どもの対応。健康に関することで全職員が知っておいたほうがよい子どもについて。緊急連絡体制の確認などを提案する。まさに健康の専門職としての力の出しどころの提案となる。

特に、新入生の健康状態については、念を入れて確認をする。小学校からの申し送りを参考に、疾病をもっている生徒の症状を分類し、資料を作成し、全体で情報を共有するため、職員と話し合う。

高度難聴の生徒への対応の確認。車椅子で通級する生徒への配慮の方法。難病のクローン病と診断を受けている生徒への対応。食物アレルギーを持っている生徒の確認。心臓疾患、腎臓疾患の確認等…。

特に、「エピペン(※)」を持っている食物アレルギーの生徒が入学してくる場合は、全職員で「エピペン」の使用方法を練習して、いつでも誰でも「エピペン」を打てるように校内研修をおこなう。食物の原因物質がはっきりしていなくても、運動することによっておこる運動誘発性の食物アレルギーが増えている。食べた時は、なんでもないが、運動すると、かゆみが現れ、発疹が体中に出て、呼吸が苦しくなり、死にいたることもあるというアレルギー疾患である。

昨年は、二度「エピペン」を使用した。

給食後、運動をしたことで、体にジンマシンが出て、激しいかゆみが起こった。保護者に連絡するとともに、「エピペン」を打ち、救急車を要請した。かかりつけの大学病院への搬送。その日、食べた給食の献立内容を渡し、原因物質をさぐってもらう。

2度とも、その日のうちに自宅に戻れたが、対応の早さが回復を早めたと言われ、胸をなでおろした。校内の救急体制の大切さを改めて感じた時だった。

さぁ、今年度もいろいろな疾病やアレルギーを持った生徒が入学して来るぞ。どんな疾病でも、対応できるようにしっかり把握していきたい。子どもの健康と命を守り育てる養護教諭でありたい。心あらたに気持ちをひきしめる新年度だ。

 ※エピペン 重度過敏性アレルギーへの自己対応注射薬

<ページトップへ>