県議会ウオッチング

知事の当たり前は?

ちば民報 2013.9.1

8月15日、森田健作知事は靖国神社を参拝した。午前8時過ぎの参拝は政治家の中で一番乗りとの目撃談もある。安倍首相らの右傾化に乗じたわけではないようで、知事就任から毎年欠かさず5回目。就任前も参拝しており「日本人として当たり前」と著書のなかで胸を張っている。

威張るのは勝手だが、改憲でも消費税増税でも原発再稼動でも、国に全く異を唱えない知事を頂く県民は、これからが大変だ。解雇自由化、TPP、集団的自衛権の行使、社会保障全般の破壊など国の悪政が続く。なのに知事がやろうとしているのは、相変わらず巨大な開発や道路建設、大企業やカジノの誘致など。9月議会では県政全般に関する「総合計画案」も出される。

「くらし満足度日本一」を掲げるこの計画のもと、特養ホームには1万9千人が入れず、福祉施設の耐震化や通学路の除染も遅れている。放射線量の基準を超えた河川対策は、ロープ1本張っただけのお粗末さ。

少人数学級の拡大は国と同様、中止した。滋賀や群馬は、県単独で正規教員を採用し少人数学級を進めている。森田知事も、靖国にかける情熱を県民の暮らし応援に回すべきだ。それが「知事として当たり前」だ。

長崎の田上富久市長は、核兵器の非人道性を訴える署名を拒否した日本政府を「被爆国としての原点に返れ」と痛烈に批判した。同じ首長でもこの違い。