県議会ウオッチング

選んだ側の責任

ちば民報 2013.10

今話題の「はだしのゲン」。被爆描写だけでなく戦争責任の追及も激烈だ。「(昭和)天皇は戦争の最高責任者じゃ。土下座して謝るんが当たり前じゃ!わしゃ天皇を許さんぞ!」。ゲンの目に今の日本はどう映るだろう。9条改憲をねらい、原発事故や放射能垂れ流しの責任はとらず、復興に名を借りた開発や減税で大企業を優遇する。

9月議会が開会中の森田県政はどうか。上程された県「新総合計画」は、誰も破たんの責任をとらない巨大道路整備や大企業誘致を、県内財界の要望のままに続行。これでスローガンは「暮らし満足度日本一」。財界満足度の間違いではないか。「高齢者対策に満足している県民」は17%、暮らしの要望は「介護サービスの充実」がトップで約7割だ。企業の身勝手な撤退で働く場が奪われ、道路だけ立派でも…。

これらへの各会派の姿勢も必見だ。県議会では「維新の会」が名称変更し同会は消えた。政治への責任・理念がないどころか、議案や意見書に対する態度は自民党とほぼ同じ。何より従軍「慰安婦」肯定の歴史的大罪は消えない。

ゲンの母や仲間が叫ぶ。「また戦争を喜ぶ流れが起きたら遅いんよ。早く見破って声を張り上げて防ぐのよ」「女だって息子に天皇のために立派に死んでこいと言うたでしょう。女にも責任はあるんだ」。森田県政や維新の会を生み出した側も問われている。