県議会ウオッチング

人間の尊厳と罪

ちば民報 2014.3.2

またもや胸がつぶれるような事件が起こった。県立知的障害者施設「袖ケ浦福祉センター」で入所者が職員から暴行を受け、腹を何度も殴られ嘔吐した末亡くなった。訴えるすべもわからず、どんなに恐ろしかったことだろう。

虐待した職員は疑いを含め19人。虐待は何年も前から日常化、職員の実名をあげた内部告発もあった。その内容たるやすさまじい。殴って血まみれにする、歯を折る、足に角材を挟ませ正座、性的暴行…。ところが県は、告発をもみ消し隠蔽してきた。入所者の肋骨を骨折させた職員が、処分は受けたものの、その後幹部にもなっている。

県自身が一要因をつくったのは明らかだ。職員の大規模リストラの結果、施設の正規職員は約半減、非正規が4割に。資格もなく1年契約などの職員が入所者と接していたのだ。

今更ながら、憲法というのは抽象的な条文ではない。例えば25条は、国民の生存権を保障するよう、国や行政に義務を課している。財政状況に左右させず、真っ先に予算を配分することが義務なのだ。体への暴行とともに、人権・尊厳の侵害も万死に値する憲法違反だ。県には何重もの罪があるように思う。

虐待した職員は「感覚がマヒしてしまった」と明かした。財政難を理由に福祉を切り捨てる森田県政、自身の義務も忘れ憲法を壊そうとする安倍政権。マヒすることなく追及したい。