県議会ウオッチング

反撃はこれからだ

ちば民報 2014.6.1

消費税増税で思い出した絵がある。フランスの風刺画家、ドーミエの「ガルガンチュア(大喰い)」だ。国民が必死にかせいだ金を国王が吸い上げ、その足下に貴族が群がっている。

増税前後、目の前で商店の閉店が続いた。創業50年の和菓子屋、保育園給食に食材を納めていた八百屋、ビジネス街の飲食店、県庁内の印鑑屋…。数えたら両手では足りなかった。

消費税の目的とされた社会保障は、果たしてこれほど目に見える変化があったか。導入から26年、国民が払った額は282兆円だが、介護も年金も悪くなり、一方で法人税減税は255兆円。大企業の内部留保は空前の272兆円だ。

県議会を振り返ると、この間、増税反対の意見書に賛成したのは主要政党では共産党だけ。介護や年金、社会保障の改悪反対の意見書も同様。みんなの党は、さらなる法人税引き下げの意見書まで提出した。

ドーミエがあっぱれなのは、絵が弾圧され逮捕されて以降だ。猛烈な憤激のペンをふるう。人形をギロチン刑にしている人物の絵で、自分を処罰した閣僚らをわらい、印刷労働者が国王を印刷機で押しつぶす(!)絵で、報道の自由を高々と掲げた。ナポレオンによる戦争、王政や帝政と激動した時代、生涯、清貧に身を置き、ドラクロアら他の画家や芸術家とともに市街戦に飛び出し、民衆の側に立って戦った画家である。

私たちの反撃はまだまだこれからだ。