県議会ウオッチング

誰が決めることか

ちば民報 2014.7.6

ある町会が、遥か遠くの町会同士の殺し合いに自分の町会の若者を参戦させるという。冗談じゃない、一家を代表して町会長に反対してくれ。ところが一家の代表いわく「町会長が決めること」。これが森田健作知事の態度である。

6月県議会、日本共産党の丸山慎一県議が、集団的自衛権の行使容認に対する見解を質したところ「国が判断すべき」と繰り返したのだ。県民の命に係わる問題に答えずして、知事の意味はあるのか。「朝日」や「毎日」も「同じ答弁繰り返す」と報道し批判した。

知事は国政問題でも、カジノ誘致や靖国参拝については議会や著書で大いに推奨する意見を国に発信しているではないか。しかし重要なのはここではない。住民の負託を受けた議員の質問に、論戦の場で答えない点も百歩譲ろう。

この町会(日本)は昔、他の町会に吹っかけた殺し合いを反省し「二度と殺し合いをしない」「物事を決めるのは住民だ」と、住民が権力の側を縛る仕組みに変えたのだ。そもそも「町会長が決めること」ではないのだ。

手塚治虫が幕末を描いた長編漫画「陽だまりの樹」にこうある。「この樹はぬくぬくと安泰を保ってきたが、今は木喰い虫の巣だ。己のことだけ考えて利を蝕む輩が増えた。今の世はこの樹のようなもの」。巨木に見える「町会長」や「一家の代表」も…。早くポッキリと折らなければ。