青年の語る「対立軸」

総選挙にあたってお二人の青年から談話が寄せられていますので紹介します。

ちば民報 2012.12.9

どういう国づくりをするのか

三輪 拓也さん(25)

三輪 拓也さん

大学卒業後、今の都会の暮らしに疑問を持ち、農山村に一年暮らしながら地域おこし活動に取り組みました。農山村の暮らしで、都会では失ってしまった大切なものと、日本の抱える問題をたくさん発見できました。現在は千葉県の農家に住み込み、農業をしながら、新潟の山間地の棚田米販売や集落支援などの仕事にも取り組んでいます。

命に関わる問題

原発の事故後、タケノコやシイタケの販売を自粛しました。何よりも消費者から不安の声が多く寄せられました。無農薬無化学肥料の栽培をおこない、食にこだわっているから、不安は強いものがあります。

独自の検査をして、もし放射能がでたら、その地域全体に風評被害が広がる。補償も、とても十分にもらえるとは限らない。そんな葛藤や不安もあります。新規就農者は昨年の実績があまりないため補償がもらえません。

また、放射能の影響を一番うけるのが子どもたちや青年であるということは、大きな問題です。いのちに関わる大きな問題を次の世代が負担する。そんな原発政策に未来があるとは思えません。

TPPは重要課題

今の政治は、あまりにも「TPP参加ありき」で、参加しない場合の日本の歩み方の議論がほとんどされていないと思います。

TPP参加は、日本の大事な伝統文化や棚田などが失われ、日本の独自性・主体性(アイデンティティ)がなくなってしまう。農山村の現実を見てきたからこそ、強く思います。また、添加物などの規制緩和・食の安全基準が甘くなることも深刻です。

私のところの農園主は、特別支援学校に長年勤めており、現在、少子化なのに障がい者が増えていることに強い危機感を持っています。私自身もアレルギー体質で苦労しました。アレルギーや障がい者が生まれるには様々な要因があると思いますが、少なくとも「食」は一番重要だと思っています。長期的にみて、日本はどういう国づくりをしていくのか、特にTPPに参加するかどうかは、大変重要な選択だと思います。

政権交代した民主党が言っていたことは、ことごとくアメリカ・財界に覆されました。今は自民党も民主党も大きな違いを感じません。今回の選挙では、原発もTPPも、賛成にせよ反対にせよ、「どういった日本を目指すのか」ビジョンや政策を具体的に持ち、本当に実行・行動できるかどうかで判断したいです。

その判断基準の一つとして、共産党の主張する「本当の対立軸はアメリカ・財界中心からぬけだすかどうかが争点だ」ということには強く共感します。自分はどういう日本にしたいのか、責任をしっかりと持ち、投票しようと思います。

投票率が低いのも気になります。青年の間ではあまり政治の話をする機会がありません。自分の一票で、未来が決まることを自覚して、周りの青年たちと政治について語り合いたいと思います。

政治が自己責任を押しつけ

吉田まさよしさん(25)

吉田まさよし

青年の多くは今、たくさんの苦しみを抱えていると思います。僕自身も辛い経験をしてきました。そして日本共産党と出会って、その根本には政治の問題があると知りました。その経緯と今の思いを聞いていただきたいと思います。

学びたくても

僕は高校を卒業してアニメーション関係の仕事に憧れを持っていました。奨学金の制度を使い専門学校に進みましたが、金銭的な問題で休学せざるを得なくなりました。

復学を望んでいたので、給料が高くて保障がしっかりしている正社員として働こうと就職活動を始めました。会社の求人条件を信じ働き始めましたが、実際は最低賃金以下の給料、休日が月5日、勤務時間が12時間以上という、労基法が守られていない会社でした。

その結果、体調を崩し、金銭的にも厳しくなり学校も中退せざるを得なくなりました。この時思ったのは、奨学金という制度は利子が高く、学生ローンと変わらず何のための奨学金なのか…という事です。金銭的な問題で追い込まれ、進学出来ず、将来やりたい仕事に就けず、未来を奪われるのはおかしいです。

「店長」は13時間勤務

学校を中退した僕は働くしかなくなり、体調を整えつつ仕事を探しましたが、求人広告を信じる事が出来なくなっていました。「お金が稼げればどこでもいいや」と、たまたま目に付いたコンビニの求人を見て応募し、アルバイトで働き始めました。

3か月勤務した頃、オーナーから「店長になってくれたら給料を上げてあげるから正社員にならないか」と言われ、この言葉を信じて正社員になりました。しかし、正社員になってみるとアルバイトの時より劣悪な環境になりました。給料は固定で18万、休日が月4日、勤務時間が13時間、休憩は無いに等しく、社会保険はなし…。どこの企業も同じような働かせ方、他に行くあてもないし…と諦めがあったので、おかしいと思っていましたが声を上げる事が出来ませんでした。

そんな時、友人から「そんな働き方はおかしいよ。どこかに相談した方がいいよ」といわれ、通勤途中で目にしていた千葉青年ユニオンに勇気を出して飛び込みました。すると、その場で親身に相談に乗ってくれ、「おかしい」と思っていた僕の気持を奮い立たせてくれました。

自分は間違っていなかったんだという気持ちに確信と自信を持ち、会社を相手取り闘い始めました。労働条件の是正は勝ち取りましたが、残業代の未払いは最終的にオーナーが逃げた事で納得のいく解決にはなりませんでした。

僕のように勉強をしたくても出来ない環境、働きがい、生きがいを失っている青年はたくさんいると思います。人との繋がりが薄く、交流する場もない、自己責任という言葉を押しつける社会を作ったのは今までの政治だと学びました。

「人は一人では生きていけない」と知った僕は、政治が変われば、社会が変わり、同じように苦しい思いをする青年が少なくなると信じています。共産党の政策は、僕の考えと一致し、未来へ責任ある展望を語っています。青年の未来を託せる日本共産党を僕は応援します。

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