県民の願い実現に全力「大型開発より暮らし優先に」

 ────千葉県知事選 2月28日告示────

しんぶん赤旗 2013.1.6

三輪定宣知事候補の写真

略歴 1937年静岡県生まれ。東京大学卒業、同大学院博士課程単位取得満期退学。千葉大学教育学部教授などを経て同大学名誉教授。千葉県自治体問題研究所理事長、日本科学者会議大学問題委員会委員長などを歴任。現在、「国民のための奨学金制度の拡充をめざし、無償教育をすすめる会(奨学金の会)会長、森田知事の政治責任を追及する会代表、帝京短期大学教授。

2月28日告示・3月17日投票で千葉県知事選がただかわれます。大型開発優先の森田健作知事の県政から、県民の切実な願いにこたえる県政への転換をめざし、「憲法がいきる明るい千葉県をつくる会」から千葉大学名誉教授の三輪定宣さん(75)が立候補します。三輪さんに抱負などを聞きました。

三輪定宣知事候補に聞く

私は4 年ほど前から「森田知事の政治責任を追及する会」の代表として、知事選挙の虚偽事実の公表、政治資金規正法違反の疑惑について真相を追及する活動をしてきました。

選挙では「完全無所属」と宣伝しながら、実際には、東京都の自民党支部長として集めた政治資金を使って選挙運動をするということが、公職である知事として許されるのかという問題でした。県庁にも足を運び、説明を求めましたが、森田事は沈黙したままです。

知事の態度には、県民から批判の声があがり、その後も不信感が広がっています。

教育環境を改善

知事は、戦前の侵略戦争を正当化する特異な教育観で教育政策をすすめ、反発が強まっています。

「明るい会」を構成する17団体のみなさんとは、県政をただす活動や、長年の地域の教育運動などを通して信頼関係を深めてきたと思います。

1999 年の30人学級を実現する運動では、私の研究室を活動の拠点として、県内に網の目運動をつくり、新日本婦人の会など多くの団体や県民のみなさんが、運動に参加されました。

その結果、県議会でも1学級の規模を「25人程度」が望ましいという決議につながりました。子どものよい教育環境をつくることは、切実な課題です。

森田県政は、大型開発・公共事業を優先する一方で、地域産業、中小企業、農林水産業の支援はきわめて不十分です。

巨大な予算を注ぎこんだ研究開発拠点・かずさアカデミアパークは、企業進出が進まず、約6割が空き地のままで雑草・雑木が生えている状態です。補助金を注ぎ込んで茂原市に誘致した大企業は地域を守るという社的責任を果たさず、撤退し、借金だけが残っています。こうした企業の勝手横暴を森田県政は容認しています。

最低の民生費

一方で、県民のくらしや福祉に使う民生費の県民1人あたりの額は全国47都道府県中最下位(2009年度)です。医師不足、看護師不足は深刻ですし、特別養護老人ホームも足りません。保育園の待機児童もたくさんいます。

私は、こうした県政の流れを大きく変えたいのです。

昨年、千葉県は東京圏4 都県で唯一、人口減少に転じました。東日本大震災と福島第1原発事故で、東葛地域で高い放射能汚染が明らかになり、子どもを持つ若い世代が千葉県から転出避難したことが大きな要因です。二度と原発事故を起こさないために、原発ゼロ の立場を明確にし、徹底した除染をするなど、安心して生活できる環境をつくることが、県政の責任です。

原発事故による県外流出にとどまらず、急速な過疎化・高齢化は、どうしても解決しなければいけない大きな課題です。

若い人たちが、定着定住してこそ、地域経済も発展します。賃金が低く、結婚もできない、子どもが産めないという若者が増えています。雇用を確保し、保育園や幼稚園に子ど もをあずけて安心して働きに出るために、待機児を解消しなければなりません。

森田県政は、夷隅地域など、県立高校の統廃合を進めようとしています。これでは若者の流出がすすみ、ますます地域を衰退させます。

私は、県知事選で「エンピツ一本の奇跡を」と訴えています。「今度こそ千葉を変えたい」という一点共同を広げ、投票用紙の鉛筆に、一人ひとりが切実な思いを込めること で、だれもが人間らしく輝く、未来への第一歩を踏み出すことができます。

総選挙の結果、改憲勢力が急増しました。有権者比16%を得票しただけの自民党が61%の議席を占有しました。小選挙区制のマジックです。

危険な政治の右傾化、消費税増税、TPP(環太平洋連携協定)参加など生活破壊に対し、千葉県知事選の勝利が大きな歯止めとなります。

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