千葉知事選で問われる「政治とカネ」

2億円超の企業・団体献金 森田知事が沈黙する

しんぶん赤旗 2013.3.8

千葉県知事選(17日投票)で森田健作知事の「政治とカネ」問題が、またもや争点に浮上しています。「東電と森田千葉県知事深い仲」と報じた本紙記事(2月24日付)で東電との癒着が判明、森田知事の政治責任を追及する会は同26日、森田氏に説明を求める公開質問状をっきつけました。(岡部裕三)

東電と深い仲

本紙記事は、森田氏が知事就任後の2011年9月まで5年余にわたり、東電提供のラジオ番組にレギュラー・パーソナリティーとして出演したほか、08年には東電から講演料の名目で20万円の政治資金を受けていた事実を報じました。

森田知事が福島原発事故を起こした東電の責任追及には消極的で、原発容認、ずさんな放射能汚染対策の背景には、東電との癒着があるのではないかとの声があがっています。

自民党支部を受け皿に

森田氏と特定企業、業界団体との深い関係は、前回知事選のときも大きな問題になりました。

09年3月、本紙は森田氏が「自民党東京都衆議院選挙区第二支部」を受け皿にして企業・団体献金を集め、資金管理団体の「森田健作政経懇話会」に還流させていた疑惑(26日付)や、外資系企業からの違法献金疑惑27日付)を報道。後を追ってほかのメディアも「森田氏側に違法献金」(「朝日」)、「企業献金1億6000 万円完全無所属・森田知事」(「毎日」)と報じました。

森田氏が03年以降につくった政治団体は四つ。自民党支部は7年間に2億632万円もの企業・団体献金を集め、その約8割を森田政経懇話会に還流させていたことが、本紙の調査で新たにわかりました。(図)

政治献金の金の流れを表した図

森田政経懇話会と森田健作後援会は、政治資金パーティーで計9490万円の収入を得ました。同懇話会はまた、東京電力など企業・業界団体、県から補助を受けている私立幼稚園、日本の侵略戦争を正当化する改憲団体「日本会議」などから6年間に計3021万円の講演料を受け取っています。

09年知事選(3月29日投票)後に、県民から「だまされた」の声が殺到。市民団体が公職選挙法違反(虚偽事項の公表)容疑で千葉地検に告発(不起訴処分)する事態も生じました。

投票日翌日の記者会見で、森田氏は自民党支部が集めた企業・団体献金は「知事選には使っていない」と釈明しました。

しかし、自民党支部が集めた企業・団体献金の大半を森田政経懇話会に還流させ、同懇話会は、さらに知事選のあった05年と09年に「元気モリモリ、千葉を日本一にしよう会」と森田健作後援会、森田氏個人に計8830万円を寄付していました。

「森田知事にうそをつかないよう、伝えてください」。09年6月に開かれた「ちば中学生県議会」で、中学生議員が発言しました。

森田氏は、疑惑を説明するどころか、著書で「マスコミの報道は必ずしも正確ではありませんでした」(『青春の力』)と責任転嫁する始末です。

県政ゆがめる企業献金

森田氏と、福島原発事故を起こした東京電力や企業・業界団体との癒着は、千葉県政をゆがめかねない重大問題です。

松本悟・千葉労連議長は、「千葉県はかつて川上紀一元知事が『5000万円念書事件』で辞職し、松本健二元副知事は『千葉版ロッキード事件』と呼ばれた汚職事件で有罪判決を受けるなど、金権・腐敗政治で有名でした。森田知事になって、『金権千葉』の悪評が復活したことに、県民は恥ずかしい思いをしています。政治資金疑惑にだんまりを決め込む森田氏を県民は許さない」と話しています。

疑惑の知事は退場させよう

小松実・日本共産党県議団長の話

森田氏は、自民党支部を受け皿にした企業・献金、迂回(うかい)献金疑惑や外資系企業からの違法献金、公立高校やPTA 、私立幼稚園からの講演料を資金管理団体の収入にした税金逃れ疑惑などに何一つまともに答えていません。行政のトップには、お金の問題でのいささかの疑惑も許されません。

県民のくらしをないがしろにし、金権疑惑をごまかそうとする知事には退場してもらいましょう。

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