九十九里浜 浸食対策は養浜で 千葉県に保護団体が要請

しんぶん赤旗 2013.4.2

千葉県に要請する県自然保護連合と丸山慎一県議

千葉県が九十九里浜(一宮町など)の砂浜浸食対策としてコンクリート製人工岬「ヘッドランド」の建設を進めている問題で、県自然保護連合(牛野くみ子代表)はこのほど、建造物ではなく養浜事業による浸食対策などを県に要請しました。日本共産党の丸山慎一県議が同席しました。

ヘッドランド建設は1988年から始まり、九十九里浜に全22基、うち一宮海岸に10基を建設中です。建設で逆に浸食が加速し景観や波の質にも悪影響が出ているとしてサーファーや住民が2010年、「一宮の海岸環境を考える会」を結成し、約4万4000人の署名を県に提出しています。町は官民協議会「一宮の魅力ある海岸づくり会議」を発足し工事の見直しを含め議論していますが、県は従来どおり推進してきました。

要請では、海岸から海へ向かってT 字型に突き出す形状のヘッドランドによる浸食対策効果への疑問や、他県ではヘッドランド建設はあまり行われていないうえ世界でも極力手を加えないことが自然保護で主流になっていること、「海岸づくり会議」の情報公開の不 十分さ─などを指摘しました。

県は浸食対策の疑問は否定できず、「マイナスを食い止めている」と弁明。住民の反対で縦横200メートルのT字を縦90メートルに変更したものもあること、養浜事業でも国から補助金が出ることなどを説明し、「海岸づくり会議」の資料や議事録を住民に明らかにすることを約東しました。

<関連記事 写真提供 丸山慎一県議ホームページ http://maru.on.coocan.jp/nisshi/201303.html 3月22日>

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